片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

心に残る先生たち・・・

先生のいい思い出も書いてみたい。

【その一】
 高校の時の非常勤の男性の先生だった。たしか、理系の先生だったと思う。その先生は、授業を始める前に十分くらい、関係ない話しをしたものだ。

 「ソ連に戦争で唯一勝った国を、知ってますか?」
 (当時まだ、ソ連だった・・・)
 「それはね・・・日本ですっ」

 先生は自慢げにそう言った。その先生は、太平洋戦争のゼロ戦乗りを尊敬していて、「ゼロファイター」と呼んで敬意を表していた。ゼロ戦闘機の素晴らしさについて、熱弁をふるっていたもんだ。
 ゼロ戦が登場した時、米英の戦闘機は、ゼロ戦の高度まで飛べる能力がなかったらしい。それで、ゼロ戦は連戦連勝だった。

 だがその先生は、アメリカの事もほめたな。墜落したゼロ戦を回収し、徹底的に研究してゼロ戦を上回る戦闘機を開発したのだ。その事をすごいと言っていた。公平な先生だったんだ。

 その先生のもう一つの顔は、超常現象マニアだったんだ。ゼロ戦の話をする一方、UFOの写真を持ち出したりした。普通の白人の写真を見せて、

 「これは金星人です」

 と、ぶちまけていたっけ。その先生は、あることを力説していたんだけど、それは、地底人の存在だ。

 「地底人は、確認されています」

 真剣に言ってたんだなあ・・・


【その二】
 同じく高校の時の、男性の数学の先生。高齢だからか知らないけど、その先生は出席をとる時に、名前の後に「学生」と付けて、出席をとるんだ。例えば、

 (先生)安部学生・・・・・・(阿部さん)はい。
 (先生)井上学生・・・・・・(井上さん)はい。
 (先生)河野学生・・・・・・(河野さん)はい。

 という具合に。

 だんだん・・・
 佐藤が臭え・・・前田が臭え・・・山下が臭え・・・と聞こえてしまう。

 どんだけ笑いをこらえたか・・・


 【結論】
 私の心に残ってる先生たちは、ろくでもない先生たちだったのかもしれない。