乙武さん

 朝日新聞の土曜日版に、人物伝を上・中・下と三週に渡って紹介する欄があるんだが、その欄に、「五体不満足」という著書を書かれた乙武さんが登場した。私はその人物が苦手だ。あれだけのハンデキャップを背負いながらも、そのハンデを背負った肉体からエネルギーを爛々と発散させる姿を、見るのが辛い。私自身が、とんでもない下等な人間に思えてしまうから。

 私は、NHKテレビの「きらっと生きる」という、障害者の方が主役のテレビを時々見るんだが、その番組を見ると、元気づけられる。甘えていてはいけないと思う。だけど、乙武さんを見ると、自分が打ちのめされる。なんでだ?

 私は、メディアに酔ってるのかな?今日の記事を読むと、乙武さん自身も、「五体不満足」という言葉が世間を独り歩きしだして、自身の生活に支障をきたしたと言ってるのだ。宣伝で振りまかれたその言葉が、まったく覚えもない形になって自分や家族に帰ってきたと言う。

 「五体不満足」なんて概念は、あの人の中にはないんだ。本人もそんな意味の事を言ってる。あの人の肉体はあの人の普通の体。だけど私には、脅威な人だ。

 ハンデキャップを背負って、与えられた命を懸命に生きる青年。そうしたメディアイメージが、私を卑屈にさせてるのか?

 のこり、中と下の記事、読んどかないと。