片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

あしたのジョー

 今、「あしたのジョー」の実写映画、やってるじゃないですか。山Pが矢吹ジョー役で。まだ、観に行ってはないんですけど(行くかは、未定)。

 もし、この映画を観た、十代とか二十代の方々には、この機に、原作漫画を読んでほしいなって・・・思ったりする。

 今回の実写映画は、ジョーのライバル、力石徹が死ぬまでの場面でしょ?きっと。

 とにかく「あしたのジョー」は、それ以降の物語が面白い。真っ白なラストまで駆け抜ける、二度と出てこない青春漫画だ・・・と思う。

 実は私も、「あしたのジョー」世代ではないのです。私が生まれた1970年代に連載されてブームになっていた漫画。だから、『ああ、私が生まれて間もない日本って、こんななんだ。この頃の人は、父や母は、こんな生活をしてたんだ。昭和だなあ・・・』と感じさせてくれる漫画でもあった。

 矢吹ジョーの生い立ちは謎だ。きっと、学校になんか行っていない。でもジョーは、本を読むのが好きなんじゃないか・・・そう思ったりする。

 とにかく、矢吹ジョーは、よくしゃべる。「バンダムにいることは、俺がボクシングをやるうえでの、不文律なんだ」なんて、難しい言葉を使ってね(不文律なんて意味、私も分からない)。

 漫画やアニメでは描かれていないけど、矢吹ジョーは、ボクシングの練習をしていない時、ジムの片隅にぺったり座り込んで、哲学書思想書を、静かに読みふけっていたんじゃないか。そして、公園でブランコに揺れながら、読んだ書物の事を考えていた・・・そんな風に思う。

 
 実写映画で、そんなジョーの姿が描かれていたら、素敵な映画なんだけどなあ。