片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

・・・家・・・駅・・・会社・・・

 先週の土曜日のことだが、久しぶりの友達とご飯を食べる為に、大阪市内に出ていったのである。

 向かった繁華街の近くに、私が数年、勤めていた会社がある。そして、繁華街で、知ってる人を見かけた。その勤めていた会社で、少し接点があった人だ。

 まあ、向こうは私のことは知らない。そんな関係の人。

 しかし、まだ勤めていたのかあの人・・・もう定年過ぎてるだろ・・・六十五歳まで働ける会社だから、まだ通勤してるんだ・・・

 そう思いながら、その人の背中を見送った。その人は繁華街をすり抜けて、駅の改札に入っていく。そんな人だ。土曜日の出勤なのにね。盆も正月も、人より休みが少ないって、噂されてた人だ。


 ネオンと、その下で蠢く人たちが、なんか、うら寂しくみえた。