片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

おっさんおっさん、これなんぼ?

 この前、原発で働く日雇い労働者たちを追いかけてきたカメラマンを、テレビで特集していた。原発は数年毎に停めて点検するのだが、その点検の、ある作業に、電力会社の社員じゃなくて、日雇い労働者たちがかりだされるのだ。
 カメラマンの写真は悲惨そのものだ。カメラマンは、何を伝えたいのか?悲劇を伝えたいのか?その悲劇は十分伝わったよ。それで、伝えてどうなるんだ?伝えて、日雇いのオッサンは救われたのか?
 人には、その仕事がないと生きていけないという、現実がある。それが分かってるから、オッサンたちは陽気で悲しくて芸術的だ(許されない犯罪を犯す人は別だけど・・・)。だから、カメラマンは追いかけるのかもしれない。ほんとに悲劇を伝えたいのか?オッサンたちに魅せられてるだけじゃないか?
 ガンになってベッドに横たわるオッサンに、カメラマンの悲惨な写真みせたって、救われるわけがない、と思う。「おう、オッサン。良く頑張ったな。そのご褒美に、あんたはまた、生まれ変わる。次の人生は、もっとマシだぜ」。こう言えば、オッサンは笑うはずだ、と思う。カメラマンは、言っただろうか?
 『代替エネルギーがない以上、原発は必要だ』というのは、正しい。常識的な大人のインテリジェンスだ。でも、その大人のインテリジェンスからは何も聴こえてこない。でも、正しい。
 オッサンたちからは、聴こえてくる。ブルースとかレゲエとか、ジャズとか演歌とか、ロックとか童謡が、オッサンたちから聴こえてくる。・・・
 ・・・
 
 ・・・私はスケベの音色を、奏でられているだろうか(゜゜;)