配達員も濡れる片隅の街角3・・・戦士の休息

 このお話も、今回で終わりです。
参考①(配達員も濡れる片隅の街角・・・心をつないだバトン - 片隅の町
参考②(配達員も濡れる片隅の街角2・・・折れた翼 - 片隅の町
 
 

 昨日は、一日中、ジトジト雨が降り続けていましたね。新聞配達も、完全雨対策をしての出発です。雨の日は間違いを起こしやすい。一つ一つ丁寧に、私は配達をしておりました。そして、例の、あの家に迫ったのです。

 玄関が開いて、また、あのお婆ちゃんが出てきた。
 「まあまあっ・・・たいへんやねえっ・・・」
 お婆ちゃんは微笑を私に投げかけながら、郵便ポスト横の柵から、皺だらけの小さな手を伸ばしました。

 パシンッ・・・

 私が差し出した、丸めた新聞が、おばあちゃんの手の平で、いい音を立てた。心のバトンは届いた。やっぱり、このお婆ちゃんだ・・・

 私はバイクを発進させ、そして、一度停まって後ろを振り向いたのです。きっと、お婆ちゃんはあの時のように、ニコニコと見送ってくれているはず。そう思いました。そして私が見たのは・・・
 
 お婆ちゃんが、雨を避けるように手をかざして、そそくさと玄関に入っていく姿でありました。
 (|||゚Д゚) 「・・・・・・」



 配達という仕事は、色んな事があります。晴れの日も雨の日も雪の日もある。道を間違える事もあるし、商品を間違える事もある。犬に吠えられる。でも確かなことは、一つ一つ、一軒一軒、終わらせない事には、仕事は終わらない、ということです。一つ一つ・・・まるで人生のようですね・・・
 お婆ちゃんにフラレル事もあるのです。でも、そんな事で止まるわけには行きません。次の配達先があるのです。
 戦士なのです。
 スケベは、戦士なのです。
 ですが・・・


 あのお婆ちゃんは、スケベにとって、休息のような存在だったのかもしれません・・・
 


戦士の休息http://www.youtube.com/watch?v=T05xnCRENHo&feature=related