明日①
台風、もの凄かったですね。深夜の新聞配達中はまるで、水の中をバイクで走っているようでした。
そしてずぶ濡れになって店に帰ってきたとき、そこには・・・
そうです、あの男、
そこには 酒飲み配達員 がいたのであります。
(右、左・・・ - 片隅の町)
(↑)最後に酒飲みに会った時
「手元にあった三十万が二ヶ月でなくなってもうた・・・、ほんま。店長に頭下げて戻らせてもうたで、ほんま」
しかし、日本列島に大きな被害をもたらした台風の翌朝に、いけしゃーしゃーとしたこのおっさんと再会するとは・・・
なんか、被害にあわれた方々やその御家族に申し訳ないような気がする・・・
このおっさん・・・酒飲み配達員は、 「明日」 ということについてどう考えて生きているのだろうか・・・しかしそれを憶測することによって、明日への希望が湧いて来るような気も、またするのだ・・・