片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

文芸館

かけら

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 青山七恵さん作、『かけら』・・・でした。 もともとは家族五人で行くはずだったサクランボ狩りバスツアー。一眼レフカメラを始めたキリコさんは、ツアーのついでに写真を撮ろうと考えます。写真教室の先生から…

梅のつぼみ(再)

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 吉村昭さん作、『梅のつぼみ』・・・でした。 再放送ですね(↓)(^^;) (梅のつぼみ - 片隅の町) ということで、解説はしませんけども・・・。もう、梅が咲く時期ではありますね。そして春が来て・・・ …

秘密

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 短編集『秘密。私と私のあいだの十二話』・・・でした。 何人かの作家の短編を集めた作品集です。それぞれの作品には決まりがあります。一つの物語を、二つの視点から描いているのです。 ●孫にせがまれて、旧式…

モノグラム

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 江戸川乱歩作、『モノグラム』・・・・・・でした。 主人公の男性が、「どこかで会いませんでしかた?」と、見知らぬ男に声を掛けられます。その男は、主人公にはまったく見覚えがありません。ですが、見えない…

イラクサの庭

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 堀江敏幸さん作、『イラクサの庭』・・・でした。 雪沼という、山間の村に、オルチという変わった名前の女性が東京から移り住んできます。その女性はその村で、料理店謙料理教室を開くのです。そのお店の名前が…

越年

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 岡本かの子さん作、 『越年』 ・・・でした。 年末、ボーナスをもらったカナエは、その会社の帰り、堂島という男性社員にいきなり、平手打ちの暴力を受けるのです。逃げるようにして去った、堂島。しかも翌日、…

花丼

おはようございます。 今朝のNHKラジオ文芸館は、 明川哲也さん作、「花丼」・・・・・・でした。 大幸運食堂という名の食堂を営む、つぐはるさんという五十代なかばの男性が、主人公です。食堂は、目の前がバイパス道路で、そのバイパスの前が川の土手。立…

罪な夫婦

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 連城三紀彦さん作、 「罪な夫婦」 ・・・でした。 ナツエとタツオ夫婦が営む居酒屋。そこに通う男の常連客。あるときから、なぜか雨の日に現れるようになった、女の客。男の常連客は、女房に逃げられた過去があ…

五千回の生死

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 宮本輝さん作、五千回の生死・・・でした。 舞台は大阪。事情で電車賃が足りなくなった主人公が、真冬の夜、大阪市の南の端から、自宅がある北の端まで、とぼとぼと歩いて帰る羽目になります。その道中に、自転…

供物

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 浅田次郎さん作、 『供物』 ・・・でした。 主人公の五十代の女性は、十歳離れた夫との間に、子供も二人いて、穏やかに暮らしています。ですが彼女には、二十年前、酒乱の元夫から、夜逃げ同然で離婚した過去が…

三度目の初任給で

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 田中考博さん作、三度目の初任給・・・でした。 九州・博多から東京に出てきた若者が、転職をくり返し、三度目の会社の初任給で派手な財布を買って、博多の母親に贈る。・・・というはなしですが、うーむ、分か…

町の地図

おはようございます。 今朝のNHKラジオ文芸館は、 高橋治さん作、 『町の地図』・・・でした。 主人公の男性(作者?)が、十数年ぶりに故郷に立ち寄ります。海辺の町です。開発されてすっかり変わってしまった、町並み。海に行くにはどの道を行けばよかった…

やたけ

おはようございます。 今朝のNHKラジオ文芸館は、 山本周五郎さん作、『矢竹』・・・でした。 江戸時代の話です。夫が切腹した、元武士の妻が、我が子を立派な武士にしようと願いを込めて、時の将軍に 『矢』 を献上し続けるのです。 江戸時代の武士とは、現…

モノグラム(麦藁帽子)

おはようございます。 今朝の、NHKラジオ文芸館は、 江戸川乱歩先生作、『モノグラム』・・・でした。 ・・・でしたが。 なんと私・・・ 聴きながら布団の中で寝てしまいましたーっ!!乱歩先生ごめーんっ!! 先生ったらぁんっ、ちょいと許してヨンッ。 そ…

おはようございます。 今朝のNHKラジオ文芸館は、 角田光代さん作、『絵』・・・でした。 主人公の女性は、ごく普通の平凡な主婦です。でもちょっと、家族の間に流れ出している違和感に、敏感になっている。怖くなっている。 ある日、息子のことで学校に呼び…

バルタン最期の日

おはようございます。 今朝のNHKラジオ文芸館は、 加納朋子さん作、『バルタン最後の日』・・・でした。 『バルタン』・・・とは、ある一家で飼われることになった、アメリカザリガニのことです。その一家の少年に釣り上げられて、父親にバルタンと名づけら…

すし

おはようございます。 今朝のNHKラジオ文芸館は、 岡本かの子さん作、「鮨(すし)」・・・でした。 おもいっきり、作品の内容は省略させていただきます。昭和初期の、ある寿司屋の看板娘の少女と、中年の常連客との交流。そして、その中年の常連客の、寿司…

寝台車

おはようございます。 今朝の、NHKラジオ文芸館は、 宮本輝さん作、 『寝台車』 ・・・でした。 大阪の機械メーカーに勤める主人公が、商談の為に東京に行くのですが、色々な偶然が重なって、状況の手段が、寝台列車「銀河」となります。 その寝台車の中のベ…

好奇心

おはようございます。 今朝の、NHKラジオ文芸館は、 吉田修一さん作・・・『願い事』、『好奇心』、『ベストフレンズ・ウェディング』・・・の、ショートストーリー三編でした。 三編それぞれの内容は、長くなるので書きませんが、なんか、こう思ってしまい…

今週のお題・1950年のバックトス

おはようございます。 今朝の、NHKラジオ文芸館は、 北村薫さん作、 『1950年のバックトス』 でした。 野球チームに入った小学生の息子の応援に行く、主婦の鮎子さん。ある日の応援の時、義母の節子さんも一緒に行くことになるのです。そして節子さんが、思…

おはようございます(^д^) 今朝のNHKラジオ文芸館は、 大沢在昌さん作、 『村』 ・・・でした。 ある男が、渓流釣りの帰り、道に迷ってしまいます。山間部を車でウロウロした果てに、小さな、でも整然とした集落に迷い込むのです。そこで、昔の友人に、偶然で…

緑の猫

おはようございます。今朝のNHKラジオ文芸館は、 江國香織さん作、 『緑の猫』 ・・・でした。 主人公は、高校生のモエコ。彼女は、親友のエミといつも一緒・・・でした。中学校の時も、通学の行きも帰りも、ずっと一緒。そして高校も一緒・・・だった。エミ…

お父さんのバックドロップ

今朝の、NHKラジオ文芸館は、 中島らもさん作、 『お父さんのバックドロップ』 あらすじを簡単に・・・ 主人公の少年の友達、下田君のお父さんは、悪役プロレスラー・下田牛之介。頭髪を金髪に染め、口から緑の液体を吹き出す、いうなれば、かませ犬の悪役レ…

雪あかり

おはようございます(^^) 今朝のラジオ文芸館は、 藤沢周平作、『雪明かり』 ・・・というお話でした。 下級武士の菊四郎は、実家より位の高い家に、養子に出されます。そして、実家には、よしの・・・という、義母の連れ子(血のつながらない妹)がいるので…

今朝の、NHKラジオ文芸館は、 津村節子さん 『声』 、でした。 津村節子さんは、作家・吉村昭さんの奥様。そして、吉村さんの作品、 『梅の蕾』 のことも、この作品、 『声』 には出てきます。 参照・梅のつぼみ - 片隅の町 話の内容は・・・ ご主人との最後…

赤いろうそくと人魚、それと、金の輪

NHKラジオ文芸館で、童話作家、小川未明さんの他作品が以前、放送されていたので、代表作とされる 『赤いそうろくと人魚』 を、図書館で借りました。 私は、童話・・・というものを、じっくりと読んだことがないのかなぁ。それとも、童話というものは、こう…

いらかの波

今朝の -NHKラジオ文芸館- は、 重松清さん作、『いらかの波』 ・・・という作品でした。 人口三万人ぐらいの小さな港町の、その町を見渡せる城址公園が、物語のキーになっています。その公園には、三つの生活が静かに寄ってくるのです。 ・子供がいない、東…

海ほうずき

今朝のラジオ文芸館は、 小川未明という作家の、童話、三作でした。 この、小川未明という童話作家は、『日本のアンデルセン』 といわれているそうな・・・知りませんでしたけど(_ _;)・・・だけど、すごく子供の頃を思い出してしまった。 子供の頃って、淡…

梅のつぼみ

今朝のラジオ文芸館は、吉村昭さん作・『梅の蕾』・・・という作品でした。あまり多くは語りたくないほど、素敵な作品でした。 舞台となっているのは、岩手県、田野畑村がモデルになっている、三陸海岸沿いの、陸の孤島と呼ばれる小さな村。主人公の村長は、…

不幸の種

今朝のラジオ文芸館は、 角田光代さん作、「不幸の種」・・・でした。 主人公の女性が、大学生活を始めたところからのお話だ。お決まりのパターンで恋人ができ、その彼氏を部屋に招いたりする。ある夜、ふと目覚めたら、彼氏がボロボロの本を読んでいる・・…