片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

新聞の言葉

 朝日新聞で、「弧族」という特集記事をしばらくの間、掲載していた。
 「弧族」に登場する人たちは、身よりも分からず死んでいる女性老人や、超高齢の母親を介護する高齢の男性や、餓死したひきこもりの若者や、自身も虐待を受けた経験があり、一人で子供を育てる若い母親や、子供を虐待死させた若い母親や、バスに乗り込んでナイフを振り回した青年や・・・・・・

 すべてを「弧族」というカテゴリーに入れている、その特集記事では、現代は「弧族」と「無縁」の社会であるという。

 しかし、なんて冷たい言葉を創りあげて、烙印をペタペタと押すのだろう。それが新聞の仕事だとは、理解している。でも・・・
 「弧族」「無縁」弧族、無縁、弧族無縁、弧、無・・・まるで、生まれた瞬間から、ガシャンッて牢屋に入れられて生きてきたみたいじゃないか。


 人生の一秒一秒すべてが、弧と無なのか?たった一秒の「一期一会」もなかったのか?