片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

裏の嘘を温める

 たまに布団からなかなか出れない時がある。十分、十五分で抜け出したいのだけれど。一時間、一時間半、二時間・・・こういう時は、暗い妄想をしている。

 意識は布団の外に向いてるんだけど、肉体がいう事をきかない。

 心臓って不随意筋っていうらしいな。随意筋は手とか足とか口とか、自分の意思で動かせる筋肉で、不随意筋は自分の意思で動かせない筋肉。確かに、自分の意思で心臓は止められない。

 ベッドに縛られてる時は、全身が不随意筋になってるような気がする。

 心も、随意心と不随意心って分かれてるんじゃないか?私の心はそうとしか思えない。こんな事はいけないっていう、恐ろしい妄想が日々、止める事ができずに繰りひろげられてる。

 

 私の意思で百パーセント司ることができるのは何だろう?それは言葉しかないと、私は結論づけてる。

 この糞野郎っていう、心の中でぶっ殺したヤツに、歯を喰いしばって頭を下げて、心とは裏腹に、謝罪の言葉を吐いたら、関係が改善した事があった。私の嘘の言葉で、そうなった。

 逆もある。私が吐いた本当の言葉で、恨みをかって、関係が悪くなって、復讐された事もあった。

 心を無視して、私は言葉を使える。その使い方を、学んでいかないと。嘘でもいいから、前向きな言葉を吐き出さないと。嘘でも、言葉は生き物だ。かってに独り歩きしだすのは、メディアが教えてくれてる。

 昔のように使い方を間違っていたら、そのうち誰かに、本当に殺されるだろう。死ぬまで勉強だ。