片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

卵かけご飯

 旅先の民宿や旅館なんかでは、けっこう私は、おかずを、すすめられる。
 「あなた、若いんだから食べられるでしょ。これ、どうぞ」
 食べきれなくなったおかずを、同席した人たちにすすめられるのだ。

 残すのはもったいない・・・相手はそう思ってすすめ、私も、食べる。私は大食漢のほうだから、食べれるのです。

 ある民宿での、朝食の時だ。民宿の朝食といえば、生卵でしょう。卵かけご飯でしょう。その定番は外せないでしょう。
 しかし・・・

 私の前に座った人も、容器にシャカシャカと、生卵を醤油と混ぜて、ご飯にかけて食べてらっしゃる。して容器には、まだ半分残っている。どうするんだ?二杯目も卵かけご飯いくのか?卵かけご飯が、よっぽど好きなんだな。

 そう思っていたら・・・その容器を、おもむろに私の前に突き出し、

 「よかったら、どうぞ。残したら、もったいないから」
 \(°д°)/
 食べきれないのをすすめるのは、固形物にして下さいよ!と言いたいところを、グッとこらえて、私はその容器を引き寄せた。


 たま〜に、「明日の朝食、生卵でいいですか?卵焼きにしましょうか?」と、聞いてくれる宿がある。あれは親切だよな〜・・・