片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

今週のお題「私のちょっとした特技」・中道

 釣りの師匠に言われた。
 「糸がたるみ過ぎてたら、魚にエサをとられてしまう。糸を張り過ぎていたら、ウキが岸に寄って、針が底に引っ掛かってしまう。その中間や。それが難しいんや」
 おっさん、たいそうに言うが、なんか、似たような話、聞いたことあるな。
 うん。お釈迦様のお話だ。

 お釈迦様は、王室の王子だった。何不自由ない豪華絢爛な生活に疑問を持ち、自ら出家することを決意する。そして、悟りを開こうと、過酷な荒行、苦行に挑むのだ。苦行の果て、畜生のような姿になったお釈迦様に、スジャータという村娘が、乳ガユをめぐんでくれる。
 村娘の健康的な笑顔に、お釈迦様は気づく。苦行・荒行など、何の意味もないと。
 そして、こんな例え話をするようになる。
 「たるみ過ぎた弦では、美しい音色を奏でられない。かといって張り過ぎた弦では、切れてしまう。中ほどがいいのです。中道です。中道の道を行きなさい」

 何の特技でも、中ほどがいいのかもな。いや、極めた特技ほど、人には中ほどに見えるのかもな。

 私のスケベ道は、中道を行ってるだろうか?たるみ過ぎたスケベとはなんだ?張り過ぎたスケベとは?私は悩んでいる。
  バキッ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!