ホンダソーイチロー・スピリッツ
昨日、バイクを点検に出してきた。いつもバイク屋から、六ヶ月ごとに、点検の葉書が届く。私はいつも、
「預かっててもらえませんか?また今度の週末とりに来たいんです」
わざと忙しそうに(忙しくないけど)言って、バイクを置いて帰る。
これが意外と、バイク屋には喜んでもらえるのだ。
客に待たれながら、詰め詰めの予約時間の中で点検するのは、思いのほか疲れる事なのかもしれないな。私のバイクは一週間の猶予があるから、時間があるときに見ればいいわけだ。
私にとっても、いい事がある。預けておくと、洗車してくれるのだ。
「洗っときましたのでーっ」
と、ぴかぴかにしといてくれる。私は、バイクは綺麗にしてる方だけど、素人では洗えないような所がある(プラグ回りとか)から、洗車してくれるとすごく助かる。バッテリーの補充電もしてくれる。ありがたいね。
「預かっててもらえませんか?」と、私が言うのは、『ついでに洗車してくれるんやろ?』を、ほのめかしているのだ。それを汲み取ってくれるのは、整備点検うんぬんじゃなくて、人として嬉しい。
ホンダの創始者、本田宗一郎さんは、あまたある名言の中でこう言ってる。
「人間を本当に考えない技術は、技術でもなんでもない」
今こそ、技術立国日本に、突きつけられている言葉だろうな。
私だって例外ではない。
「人間を本当に考えないスケベは、スケベでもなんでもない」
こう置き換えられる言葉だから...