いらかの波
今朝の -NHKラジオ文芸館- は、
重松清さん作、『いらかの波』 ・・・という作品でした。
人口三万人ぐらいの小さな港町の、その町を見渡せる城址公園が、物語のキーになっています。その公園には、三つの生活が静かに寄ってくるのです。
・子供がいない、東京で暮らす忙しい夫婦。
・駆け落ちしてこの町に住み着いた、若い夫婦。
・過去には家族がいたのに、今は孤独な、カメラマン。
この三つの生活は、今までもこれからも、まったく関わりのない生活なのです。でも、公園にやって来たことで、肩にトンボがいつの間にか止まって、あっと思ったら飛んでいく位の、触れ合いが自然に生じてしまっているのです。
私は、今もそうですけど、特に子供の頃、私自身以外の生活が、とても不思議な世界に感じていました。夜寝ていて、隣の団地のある一室の明かりの中で、人影が動いている・・・。私以外にも、生活がある。見える隣の団地どころでなく、私の見えない所で、私以外の人が生活している。日本どころでなく、外国で、今こうしている最中に、私のまったく知らない生活が育まれている・・・
こんなことをずっと考えて、泥沼にはまっていくような感覚に怖くなっていた頃がありました。今もちょっと・・・(-_-;)・・・これって閑人の証拠(-_-?)
まあ今は、子供のころと違って、私の何気ない生活が、どこかで誰かの生活に、かすかな影響を与えているのかも?としたら、不用意な悪事はできないな・・・とも考えるようになってますけど・・・これって大人の証拠(゜д゜?)
そうです。
そこのあなた・・・
私のスケベがあなたの生活に関わっているかもしれませんよ・・・
(-ω☆)キラリッ!