片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

今週のお題「センチメンタルな秋」

 センチメンタル・・・


 この意味は、他人や風景を見て、感傷的な心象を抱くことでしょう。私はそんなふうに、認識しています。その他人や風景も、人生を謳歌している歓びいっぱいの人や、真夏の太陽の下で濃い緑色や色鮮やかな原色で輝く風景・・・ではないでしょう。
 背中を丸めて瞳を濁らせて歩く人や、日も暮れかけて落ち葉がカラカラと風に舞い裸の木々が並ぶ歩道の道の先の暗さを・・・眺めている時なんか・・・センチメンタルになる。
 センチメンタルって、そういうことでしょう?違うかな?



 大阪・梅田の大繁華街のクリスマスのネオン煌く人混みの中を、恋人や仲間達と歩いている人々。その混雑の中に入るのは、とても気恥ずかしい。なぜかって言うと、私が彼らに、センチメンタルを抱かせる対象に映ってはしないかと、ビクビクしてしまうから。



 近所の家に、いつも鎖につながれている飼い犬がいる。目つきが悪い犬だ。とても幸せそうには見えない。飼い主はちゃんと散歩してるんだろうか?そうは思えない。食べ物は与えられてるようだけど、濁った目をした犬を見ていると、センチメンタルを感じる。



 私もあの犬のように、他人に見られてるんじゃないか・・・



 数億円脱税して、その金で高級車とブランド品を買いまくって告訴された社長の会社に派遣社員で雇われている知り合いと、この前すれ違った。そいつはその会社で、時給千円で一日十二時間、盆も正月もないローテーションで働かされている。おそらく金には困っていないだろうけど、ちゃんと働いているけど、背中を丸めて自転車を漕ぐそいつの目はとても暗く前を向いて、ちょっと、声をかけれなかった。そいつにセンチメンタルを感じた。



 私は、そいつよりも充実した目をしている自信はない・・・





 人々がセンチメンタルを求めるなら、哀れな人間や犬が、世に必要だって、ことなのかな。
 そんな意味のことを、葉がざわざわ生い茂る大木の下に立って、叫んでみたい。絶対そうだと、大木の生命力に誘われて幹にしがみついて、甲虫のように爪を立てて額を何度も打ちつけたい。




 だから私は・・・






スケベに見られたいっ!

十分見られとるわっ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!



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