録音されている
またいきなりこの写真で驚くかもしれませんが、稲川淳二さんは、日本の気配の文化に対して、西洋の文化を、このように仰られていました。
「西洋は石の文化なんです」
「石はね、記憶するんですよ。音をね、記憶するんです。何百年も前の声やパイプオルガンの音色を、録音しているんですよ、石が・・・」
なるほど、確かにそうかもしれない。ヨーロッパの城や教会。石でできていますね。そしてよく、人の声や足音や、その他もろもろが、響いてくる。聞こえてくる。なんて、西洋の怪談でよく聞く話だ。
この日本でも、古い石造りのトンネルを歩いたりしたら、何か聞こえてきませんか?あれは、トンネルの石が、トンネルにたずさわる人や物の音を録音しているんだ。だからトンネルは怖いんだ。
怖いから、話を変えましょう。昔、ちょうどこの時期でした。寒い深夜の牛乳配達。冷え切った住宅街を車で走っていたのです。ふと、前方を男の人が走っているのに気づいた。ジョギングか。でもこの寒い深夜によくやるな。そう思いました。
そして、変だと思いました。その男の人と車との車間が、一向に縮まらないのです。車の時速は約二十キロ。オリンピック選手なら、その速度で走れるでしょうが・・・
しかも、その男の人はなんと、真冬の深夜に、
裸足で走っていたのですっ!? その男の人は角を曲がると、消えていなくなりました。
ヒタヒタヒタヒタヒタ・・・
まるで鼓膜が石になったように、その男の人の足音が響いてくるようです。
ギャアァァァァ━━━━━━(|||゚Д゚)━━━━━━!!!!!!
昨日からやかましわっ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!