片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

乾杯


 誰もが知ってる、笑福亭鶴瓶さん。
 『家族に乾杯』という人気バラエティー番組で、Qちゃんこと高橋尚子さんと、岩手県に訪問していました。ご覧になった人も多いと思います。



 ひな壇に並ぶゲストとトークを繰りひろげる。こんなスタイルでは、明石屋さんまさん、島田紳介さんが凄いのでしょう。でも、街頭で一般の人たちと繰りひろげる面白さでは、鶴瓶さんは日本一ではないでしょうか?
 そんな鶴瓶さん、痛恨の失敗をしたようです。




 陸前高田に訪れた鶴瓶さんは、避難所で小学生の女の子に出会うのですが、その少女にこう質問したのです。


 「何人兄弟?お父さんとお母さんは?」


 言った瞬間、「しまったっ!」・・・と思ったそうです。
 その前に数人、地元で被害にあった大人の人たちと話していたので、その流れでの発言なのでしょう。
 その少女は一人っ子だったのですが、お父さんが亡くなっていたのです。テレビ画面に、張りつめた空気が流れました。しかしその少女は、鶴瓶さんに笑顔で振り向いたのです。


 「あの笑顔で救われた」


 と、鶴瓶さんは番組の最後で声をつまらせていました。いくら話芸のプロといっても、鶴瓶さんは心のケアのプロではありません。被災地に訪れてのバラエティー番組作りとは難しいのでしょうね。







 少女の笑顔は、あきらかに作られた笑顔でした。その真意は、イヤな質問をさせてしまって、大人の人に気まずい思いをさせた・・・、そんな感情がにじんでいて、痛々しかったです。
 心のケアのプロが現地に必要だと、つよく思いました。笑顔だけでは疲れますからね。しかしそれでも、少女の笑顔は、立派でありました。






 人間誰しも、悪意のない言葉を出してしまうもの。
 「つい」、「知らずに」、「なにげなく」・・・。
 コミュニケーションで大事なのは、その「つい・知らずに」をさらりとかわしてあげることなんでしょう。





 あの少女の笑顔は立派でした。お父さんもきっと褒めているはず。まさに家族に乾杯。数年後、番組で再訪問した鶴瓶さんとまた会うかもしれない。少女からどんな女性に変化していることやら・・・



 その時は番組名を、










「スケベに乾杯」 にしますか・・・

なんでやねんっ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!