片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

素直

 もうすっかりお馴染みの、新聞店、酒飲み配達員。今日はこんなことを言っていました。


 「新聞配達なんて、最底辺の仕事やで、ホンマ・・・。休みはないし、誤配したらボロカスに言う客おるし、ホンマ・・・。今日は久々に梅田でて、ボートしてビールでも飲もかい、ホンマ」



道をひらく

道をひらく



 松下幸之助さんの名著、
 「道をひらく」
 その十二ページに、
 「素直に生きる」
 ・・・という章があります。





 
 ことわっておきますが、ここで私は自己啓発のたぐいの書籍を紹介しようというのではありません。私もかつては、その手の本を、書店の本棚の隅から隅まで片っ端に読んだ時期があります。しかし今や、酒飲み配達員の言う、「最底辺の仕事」をしているわけですし。そもそも、読んだ内容をほとんど頭の中に留めていないのです。
 読んだつもりになってるだけ。
 これが正しいでしょう。もっとたちが悪いかもしれません。なまじ知識を詰め込んだだけ、クソ生意気な人間になっていたかもしれません。
 そのつけが、そのなれの果てが、今なんでしょうか・・・



 



 「素直になりなはれ」
 偉大な日本人、松下幸之助さんが意図する・・・
 「素直」とは・・・








 もうほとほと人間関係に疲れたあるときから、私は兎に角、「イエスマン」になりました。
 「はい。はい。はい。はい・・・」
 求められるものがAだろうがBだろうが、Cだろうが・・・
 「はい」、といってその通りにしてきました。
 そうすると、会社生活とはほんとに、はっきりと白黒なくグレーなものが多いことだと思ったのです。
 「どっちでもええやんけ、こんなもん」、と腹の中で言いながら、
 「はい。はい」・・・と、オウム返ししとったわけです。






 そんな私を、適当なやつ・・・と噂する人もいましたが、気に入ってくれる上司も増えました。しかしその時はすでに、会社という枠に残れない状態になっていたのですけど。
 






 まあ昔の話ですが、今日の話に戻しますと。酒飲みが梅田に行ったと思われる時間に私が配達を終えて店に戻ると、なんと、バイク屋からおろしたての新品のスーパー・カブが店内にあったのです。
 セル始動で、四変速の最新式スーパー・カブ。その前に立ち尽くしてみとれていると、青年オーナーがやって来ていうのです。



 「このカブ、〇〇さんが乗ってみますか?」



 青年オーナーがいうには、新品のバイクを慣らしも気にせず雑に乗ったり転倒させたりされたら困る。ある程度任せられる人でないと・・・
 私は、「はい」・・・と返事しましたが、まあ私は、新聞配達の仕事は好きなほうなのです。







 ところで、
 「素直」
 という言葉の、真意ですが。私はここでひとつ、私なりの解釈を発表したいと思っています。
 松下幸之助さんの「素直」に近いのかどうか・・・分かりませんが、少なくともそれを読んだみなさんには、会社で学校で、お母さんに、自慢げにお話してもらってもいいかな・・・そう思うのです。
 じっくりと復唱して、身近な人に伝えてほしい。
 そうすれば私はうれしい。






 ではっ、発表しますっ!






 「素直」とはっ!?






 その真意とはっ・・・







素直な心になるために (PHP文庫)

素直な心になるために (PHP文庫)












ケベっさん。

 



バキッ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!