片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

夢手帳②



 ミシュラン五年連続三ツ星の寿司職人、二郎さん。
 最高齢(85歳)での三ツ星料理人として、ギネスブックにも載っています。



 現在、実際に店の切り盛りを長男がやっているが、客の前で握るのは二郎さんだ。
 次男にノレン分けする時いった。



 「失敗して辞めても、ココ(本店)には帰ってこれねえぞ」



 こうもいった。



 「俺が小学生の時、そういわれたんだから」




 そんな二郎さんが時々見る夢は、鮨の夢だ。











 あの時、辞めて帰って来いといっておけば・・・
 子供に対してそんな取り返しのつかない後悔をする両親が多い現代、二郎さんの見る夢は、ほんとに鮨なんだ。



 二郎さんの店の修行は厳しく、辞めていく若者も少なくない。夜逃げのようにいなくなる。まあしかし、ちゃんと逃げれている(逃がしている?)ということか?
 店内ではしかし、怒鳴り声もないし蹴飛ばしたりどついたりの景色もない。ただ黙然とそれは駄目、まだ駄目・・・と、繰り返される。はい、はい・・・と、作業を続ける職人たち。






 夢の焦点を自分自身に当てた時から、その夢は手に負えない怪物になり、自分自身にも襲いかかって来る可能性があるのかも・・・


 二郎さんが見る夢の鮨が、襲ってくることはないのだろう。








 私が思いついた「夢手帳」は、何も寝れない人だけじゃない。寝過ぎの人だって使えるのだ。
 私自身の経験上、寝れないで夢さえ見れない時は、生きる意欲がなくなり。日がな一日中布団から出れずに眠ってばかりの時は悪い夢ばかりをみて、生きる希望がなくなる。そしてその夢の焦点はなぜか、自分自身の将来の見えない姿なのである。
 だから寝すぎの時も、これから何十万時間も寝る義務があるのだからと思えばいいか・・・





 そして夢の焦点を、ちょっと自分から外してみよう。
 二郎さんは「スシ」だった。
 私はそうだなあ・・・
 ・・・難しいなあ・・・




 何の夢を見ればいい?
 何の・・・




 いやあ、難しい、いやあ・・・












そこのお姉さん、

 あなたの夢だっ!
ビシッ!!




 なんて、こっ恥ずかしくて言えねぇもんなあ・・・





常日頃いっとるやろっ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!