片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

時代の要請 ・・・栄光の電車に乗れるのは、(脇役の)あなただけ・・・(あとがき)

 約三十年前、プロ野球チーム、阪神タイガースがリーグ優勝、そして日本シリーズを制覇しました。


 その年のことを、国民栄誉賞のミスタープロ野球長嶋茂雄氏は、こんな風にいいました・・・





「タイガースの優勝は、時代の要請であります」





 当時はどんな時代だったか・・・


 




 管理管理管理・・・学校も会社も管理社会といわれていたっけ。
 日本シリーズ阪神と相対した西武ライオンズの監督、広岡達朗氏はまさに、管理野球の実践者といわれ選手たちから忌み嫌われていた。
 その広岡ライオンズを木っ端微塵にした個人野球のタイガースは、まさに痛快だったのだ。





 ・・・でも、その後に訪れる、阪神の暗黒時代と西部の黄金時代を考えると、長島氏の言葉の真意はもっと別なところにあるのでは・・・
 








 数週間前、私は大阪に出る用事があって、それから家路についたのですが、偶然だったのでしょうね、会社勤めをしていた頃の時間帯の電車に乗り込んだのです。その車内で私は、ずっと昔から続いている、これからずっと未来へも続く、時代を見た気がした。
 会社勤めしていた十年前によく見かけた人たち数人が、いたのであります。顔だけは少し老けていたけど、同じような格好で、同じような仕草で、同じようなカバンを持って・・・無表情で・・・
 なんか私は偶然にその電車に紛れ込んだような気がしつつ、嬉しくなってきたのです。阪神優勝のようなお祭り昂揚ではなく、腹の底からふつふつとした嬉しさが。
 これは、「時代」という電車で、あのような、日々に疲れて自由もクソもないような面構えの人しか乗れない。時代の革命児やら寵児やらといわれる人や、その時代に刻印されるような大事故を発生しながら罪に問われない社長も会長も乗させてもらえない。 
 それらの人らはホームに取り残され、優勝やらオリンピックやらのお祭りはトンネルの壁に描かれて電車のライトで浮かび上がっては消えていく絵に過ぎない。
 暗黒と黄金の間を走り続ける・・・「時代」という電車が乗せるのは、自分を取るに足らない「脇役」と思って、幸せもクソもないと呟いているような人だけだ。



 私は昔から、夜の街に、終電近くの電車が光を浮かび上がらせてゴトゴト走っている姿を見ると、いつも、ふつふつと力や喜びが沸きあがってくることがあります。

















 ところで、新番組、
 ごちそうさん・・・なんか期待させられる冒頭でしたね。





 喰らわなければ生きていけない人間の物語・・・だそうですよ。



 これって・・・、










スケベでなければ生きていけない人間の物語 ・・・ってことじゃないですかっ!


 さすが杏さんっ!!



 あなたが出してくださるお料理なら、間違いなくごちそうさん、させてもらいますよ。





 皿ごと喰らったりますよっ。



 いやっ!!








 杏さんあなたごとっ・・・




 パクッとっ、








いただきまーーー  ーーーっすっ!!! 


バキッ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!