六十年目のひめゆり

 
 ラジオでは、とても質のいいドキュメンタリー番組が、時々放送される。

 「六十年目のひめゆり」というドキュメンタリーが、数年前にNHKラジオで放送されて、すごく印象に残っている。沖縄県に、「ひめゆり平和祈念資料館」という施設があって、そこに社員としてスカウト採用された、若い女性のお話だ。

 「資料館」には、ひめゆり学徒隊の生存者の方が、語り部として働いているのだが、みな高齢だ。やがて、体験者がいなくなる事を危惧して、戦争未経験の女性の採用を、「資料館」は決定する。

 そして、沖縄戦をテーマにした大学の卒業論文に注目されて、一人の女性がスカウトされた。

 語り部としての訓練を受けるその女性は、実体験していない事をどうやって伝えていくのか、迷いながら、ひめゆり学徒経験者の先輩たちにぶつかっていく・・・


 そのドキュメンタリーが放送されたのは、五、六年前だから、その女性はもう、語り部として独り立ちしてるのだろうか?いつかは「資料館」に行って、その女性の語りを聴いてみたい。何を、どんな表情で語るんだろう?

 「資料館」のホームページには、その女性は登場しない。でも、学徒隊の女生徒たちの笑顔の写真が、すごく可愛らしい。 


 ひめゆり平和祈念資料館(http://www.himeyuri.or.jp/