文芸館

被写体の幸福

こんにちは。 今週のラジオ文芸館は、「被写体の幸福」です。 主人公の女性、呂思希(しき)は台湾から日本にやってきた留学生。(しき)は幼いころから日本に憧れていた。正確に言うと、日本の女性に。もっと正確に言うと、ある一枚の写真の中の、笑顔の日…

再び

最近私は、「ラジオ文芸館」を更新しておりませんが、何故かというと、再放送が多い。昔は再放送は再放送で、更新しておったのですが・・・最近は・・・ ・・・また再放送かいな、と、そのまま寝てしまうのです。 それに、また聴きたいな、と思うような作品…

五間掘の雨

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 宇江佐 真理さん作、 『五間掘の雨』 ・・・でした。 主人公の長五郎は、居酒店「ほうらい堂」の店主です。江戸本所五間掘にあるその店は、夕刻から翌明け方までの間に、さまざまな人間が来客します。 近くに住…

それでも鳥は空を飛ぶ

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 森浩実さん作、 『それでも鳥は空を飛ぶ』 ・・・でした。 森浩実さん 主人公の少年は、小学五年生です。少年の父親は、航空会社に勤めています。父親は飛行機が好きで、パイロットになりたかったのです。です…

1950年のバックトス

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 北村薫さん作、 『1950年のバックトス』 ・・・でした。 アユコの息子、ショウタは少年野球に所属しています。野球のことが良く分からないアユコですが、息子の試合の応援にはよく行きます。ある日、義母の…

銀のデート

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 石田衣良さん作、 『銀のデート』 ・・・ でした。 ミサは、結婚して三十年になる夫と二人、若いカップルが目立つ繁華街を歩いています。ミサの手には、犬の散歩に使うリードが握られています。そのリードの先…

絵(再)

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 角田光代さん作、 『絵』(再放送) ・・・ でした。 (絵 - 片隅の町) 結婚、出産、子育て、家族・・・。主人公の女性は、描いていた理想がことごとく思い通りにならず、将来に不安を感じています。 私も昔、…

レンガを積む(再)

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 堀江敏幸さん作、 『レンガを積む』(再放送) ・・・ でした。 (嘘はつけない - 片隅の町) ちょうど一年くらい前の再放送ですね。私がこのブログで、ラジオ文芸館コーナーを作る、まだその前になんとなく紹…

切小皿

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 伊集院静さん作、 『切小皿』 ・・・でした。 四十三歳のシュウイチは、家族で団地に暮らす平凡な会社員です。妻と中学生の息子と小学生の娘の四人家族。同居していた母親は、昨年亡くなりました。 息子が、高…

練習球

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 あさのあつこさん作、 『練習球』 ・・・でした。 夏の高校野球地区予選、準決勝。四点リードされた九回裏ツーアウト。ベンチで控えていた主人公の高校球児に、監督から代打が告げられます。 まあ、お話の説明…

ホットコーラ

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 宮本輝さん作、 『ホットコーラ』 ・・・でした。 ヒデオは、会社勤めを辞めて、新興住宅地の一角に店舗つき住宅をローンで購入し、喫茶店を開業しました。近くにかまぼこ工場とその女子寮もできて、客足は伸び…

お父さんのバックドロップ(再)

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 中島らもさん作、 『お父さんのバックドロップ』 (再放送) ・・・でした。 ●(お父さんのバックドロップ - 片隅の町) 主人公のモデルとなった悪役プロレスラー、 上田馬之介さん、 前回の放送から数ヶ月後に…

雪明かり(再)

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 藤沢周平さん作、 『雪明かり』 ・・・でした。 (雪あかり - 片隅の町) このお話では、愛のために世間と身分の体面を捨てられるのか・・・。 それがテーマとなっておりますね。 体面か・・・ みなさん、文楽…

なめとこ山の熊

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 宮沢賢治先生作、 『なめとこ山の熊』 ・・・でした。 猟師の小十郎は、熊の内臓と毛皮を売って生計を立てています。毎日毎日、猟犬と山に入り、熊を探しています。 ベテラン猟師小十郎には、熊の声が聞こえる…

よしのが来る

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 吉川トリコさん作、 『よしのが来る』 ・・・でした。 りゅうたろうとよしのは幼なじみ。お互いいつも、ごく普通に隣にいる存在でした。 「わたし、こんな町、大っ嫌い」 いつもそういっていたよしのは、妊娠し…

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 津村節子さん作、 『声』(再放送)・・・でした。 (声 - 片隅の町) 長年連れ添った夫(吉村昭氏)の死後、苦労して建てた家を新築のために壊してしまう。津村さんの耳に、夫の声が、ささやきが聞こえるよう…

証言

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 松本清張先生作、 『証言』 ・・・でした。 ごく普通の会社員で中間管理職の男、イシノ。彼は、元部下だった若い女を、愛人として囲っています。二人の関係を誰にも気づかれないように会社を退職させ、小さなア…

遅れてきたメッセンジャー

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 楠見朋彦さん作、 『遅れてきたメッセンジャー』 ・・・・・・でした。 切手蒐集のホームページを運営している主人公の男性に、 『わたし』 と名乗る女性から電子メールが届きます。その女性、 『わたし』 さん…

お父さん大好き

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 山崎ナオコーラさん作、 『お父さん大好き』 ・・・でした。 この作品のあらすじは、そうですね・・・ 『日常』 、です。 こういうしかありません(・_ー)。 あなたの日常・・・ 先週の芥川龍之介先生の作品でも…

蜘蛛の糸 ・ 犬と笛

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 芥川龍之介先生作、『蜘蛛の糸』と『犬と笛』・・・の二作でした。 『蜘蛛の糸』に関しては、約一年位前にここに書いたことがあるのです。よく知られているお話なので、何もいうことがない(-_-;) 『犬と笛』も…

さくら地蔵

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 重松清さん作、『さくら地蔵』・・・でした。 ある町のある交差点の片隅に、お地蔵様が建てられています。春先、そのお地蔵様を初めて見る人はちょっと驚きます。まだ桜が咲いていないのに、そのお地蔵様の足回…

イルカ療法〜突発性難聴〜

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 山本文緒さん作、『イルカ療法〜突発性難聴〜』・・・でした。 主人公の女性は、元有名私立小学校の教師でした。ストレスからか、あるとき片耳に耳鳴りが発生し、徐々に進行して、やがて会議の半分も聞こえなく…

月の上の観覧車

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 萩原浩さん作、『月の上の観覧車』・・・でした。 主人公の男性は、父から引き継いだホテル経営を拡大させた成功者。三男である主人公は、元は東京で映画監督や脚本家志望。ですが兄たちが死に父親も倒れて、故…

かけら

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 青山七恵さん作、『かけら』・・・でした。 もともとは家族五人で行くはずだったサクランボ狩りバスツアー。一眼レフカメラを始めたキリコさんは、ツアーのついでに写真を撮ろうと考えます。写真教室の先生から…

梅のつぼみ(再)

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 吉村昭さん作、『梅のつぼみ』・・・でした。 再放送ですね(↓)(^^;) (梅のつぼみ - 片隅の町) ということで、解説はしませんけども・・・。もう、梅が咲く時期ではありますね。そして春が来て・・・ …

秘密

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 短編集『秘密。私と私のあいだの十二話』・・・でした。 何人かの作家の短編を集めた作品集です。それぞれの作品には決まりがあります。一つの物語を、二つの視点から描いているのです。 ●孫にせがまれて、旧式…

モノグラム

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 江戸川乱歩作、『モノグラム』・・・・・・でした。 主人公の男性が、「どこかで会いませんでしかた?」と、見知らぬ男に声を掛けられます。その男は、主人公にはまったく見覚えがありません。ですが、見えない…

イラクサの庭

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 堀江敏幸さん作、『イラクサの庭』・・・でした。 雪沼という、山間の村に、オルチという変わった名前の女性が東京から移り住んできます。その女性はその村で、料理店謙料理教室を開くのです。そのお店の名前が…

越年

おはようございます。 今朝のラジオ文芸館は、 岡本かの子さん作、 『越年』 ・・・でした。 年末、ボーナスをもらったカナエは、その会社の帰り、堂島という男性社員にいきなり、平手打ちの暴力を受けるのです。逃げるようにして去った、堂島。しかも翌日、…

花丼

おはようございます。 今朝のNHKラジオ文芸館は、 明川哲也さん作、「花丼」・・・・・・でした。 大幸運食堂という名の食堂を営む、つぐはるさんという五十代なかばの男性が、主人公です。食堂は、目の前がバイパス道路で、そのバイパスの前が川の土手。立…