〜スケベの車窓から〜
・・・列車は、阪急電鉄宝塚線、蛍池駅を出発しました。若い母親が幼い女の子を抱きかかえて、ドア付近に立っていました。母親の胸に抱かれた女の子は、ドア窓に額をくっつけるようにして、大阪国際空港周辺の乱雑な町並みを楽しそうに眺めていました。
その親子の近くに腰かけていた、清潔感溢れる青年サラリーマンが立ち上がり、母親に声をかけました。優しい心根の持ち主なのでしょう。親子に席をゆずったのです・・・
●母親と女の子、
「席空けてくれたんやで。座ろか?」
「嫌やあっ!」
●母親に無理矢理座らされた女の子に、恨めしそうに見上げられる青年サラリーマン、
「・・・・・・」