片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

どっちの乳酸菌でしょう②

 いっこうに追いつけないスピードで走る、ヤクルトレディ・・・。そもそも、落し物にも気づかないほどだ。よっぽど急いでるに違いない。
 どうしよう?
 前方の交差点を、私は左折しないといけませんが、ヤクルトレディは直進で突っ走って行った。
 もうやめた。あんなのに付き合って、事故でもしたら馬鹿らしいぜ。そう思った私は、交差点を左折し、新聞店に向かったのでした。




 新聞店で私は、ヤクルトレディの話しをしました。そしたら、六十代の爺さん配達員(まだ爺さんがいる頃の話です)が、タウンページで近隣のヤクルト営業所を調べて、電話して、落とした雨具をここに取りに来させたらいい・・・。そういうのです。
 なるほど。それなら、わざわざここに呼ばなくても、場所を調べて、帰りに届けますよ。私はそう言ったのですが、爺さんは、


 「お礼に、ヤクルト持ってきよるかも知れんぞ。ワシ、ヤクルト飲みたいねん」


 こんなことを言う。
 まあ、爺さんの言うことも分かる。しかし私は、こう考えました・・・







゚・。*。・゚+もし取りに来るのが、素敵なお姉さん、プリティヤクルトレディだったら゚・。*。・゚+






ウオォリャァーッ!!




 ええっ、電話しましたともっ!
 受話器を握る力、全力ですわっ!!
 取りに来なさい、
 きっと素敵なお姉さんっ!
 カモンッ、
 メイビープレティヤクルトレディっ!


 そうして届けられたのが、このヤクルトでございます。皆で、美味しゅういただきました。そして、雨具を拾ったことに対して、丁重にお礼を言っていただきました。そしてそのヤクルトレディは、本当に可愛らしい方でございました。


゚・。*(´∀`*)。・゚+



 -つづく-
 ↑まだ続くんです。