巡る
みなさんの体の中には、血が、血液が巡っておりましょう。
そのエネルギーは、何だと思いますか?
・・・もちろん・・・
心臓の押し出す力だと・・・そんな常識がありますよね。
でも、心臓にはそんなパワーはないらしいのです。
全身の動脈から、末端の毛細血管まで血を送り、再び、静脈をめぐらせて心臓に帰還させるほどのパワーを、この内臓は持ち合わせていないそうなのです。
よく考えたらそうかもしれません。ミクロの世界の毛細血管の、でも膨大な面積を誇る強い摩擦抵抗を凌ぐ力なんて、小さな心臓にあるわけがない。
では、血はどうやって全身を巡るのか。
何の力が押し出しているのか。
・・・実は、
押し出されているのではなくて、引っぱられているのだそうです。
何に?
漠然といえば、私たち自身に・・・
厳密にいえば、私たち一つ一つの細胞に・・・
私たち一人の人間は、何億何兆個の細胞の塊ですから、「私たち自身」という言い方は、間違いではないでしょう。
私たちは、お腹が減ると食事をします。その欲望たるや・・・。真夜中に起きだしコンビニに向かい・・・。飲み会の締めにラーメンを喰らい・・・。世界中の珍味をネットで送ってもらう・・・
それと同じことを、細胞の一つ一つがやっているのです。食べ物をよこせと、心臓から血液を引きずり出しているのです。ミクロの細胞でも、何百兆もの数となると、もの凄いパワーなのでしょう。
心臓自体も細胞の塊ですから。心臓の細胞も同じことをやっているのだ。
これって納得できませんか?
死ぬまで心臓が動き続ける理由を(脳死となっても動き続ける理由を)、私はよく理解できなかったのです。
何でそんな臓器があるのか・・・
そして心臓が止まると私たちは「死んだ」となるのです。でも正確にいうと、全身の細胞が血液を通して食べ物を食べられなくなっとき、「死んだ」ということになるのでしょう。
その部分的な状態が、「病気」だったりするのでしょうね。
たとえば、「癌」だったり・・・
私たちは、「生」への欲望の為に食べて、でも食べ過ぎると全身の毛細血管が破壊され、「病気」→「死」への道へと進んでしまう。
私たちは自分自身の何百兆もの細胞と共に(友に)、そんな堂々巡りを繰り返しているのですね。
なんかね、虚しくなりますよ。
「生きる」ということが、「生」への欲望を捨てることなら、案外簡単なことなのかもしれないのに。
現代はそれができないのです。できない、してはいけない、させてくれないような社会なのだ・・・
世界中のお姉さん巡りをしますかなっ!
まずはそこのお姉さん・・・
バキッ!!( -_-)=○☆)>_<)アウッ!