被写体の幸福

こんにちは。

今週のラジオ文芸館は、「被写体の幸福」です。

 

主人公の女性、呂思希(しき)は台湾から日本にやってきた留学生。(しき)は幼いころから日本に憧れていた。正確に言うと、日本の女性に。もっと正確に言うと、ある一枚の写真の中の、笑顔の日本字女性に、憧れていた。

 

その写真の女性は、(はる)という。その写真を見せてくれて、その名前を教えてくれたのは、(しき)の祖父だ。祖父もまた、その写真に写っている。笑顔の(はる)の腰にしがみついている少年が、子供の頃の祖父なのだ。

 

(しき)は祖父から、日本のことを繰り返し聞かされた。大学で日本語を専攻したのは自然な流れだった。。そして、日本に留学する。

 

日本で(しき)は、ハワイアン料理店でアルバイトを始めた。店主に、(しき)ちゃんと呼ばれるのがうれしかった。ある日から、写真家という男性が、店に通うようになった。その男は、(しき)に声をかける。

 

 「写真のモデルになってくれない?」

 

男は、(しき)のことを中国語で(すーしー)と呼ぶことを好んだ。そして彼女を、台湾人としてみることを、好んだ。日本人と区別して台湾人として見ることを好んだ。

 

(しき)は戸惑う。(すーしー)と呼ばれて、台湾人として日本人と比較されることに。自分は何なのか?その戸惑いとは関係なく。男が撮った写真の(しき)は幸福そうに笑っている。

 

あの(はる)の笑顔のように。

 

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自分とは何なのか?みなさんは、即答できますか?

 

え?私?私は何なのかって?

 

もちろん、即答できますよ。

 

私はね・・・

 

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スケベでっせ~

バキッ!!(-_-)=〇☆)>_<)アウッ!!

 

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