消えた数・・・消えた?

 新聞に載ってたけど、昨年の統計の結果、この国の自殺者は、十三年連続「三万人越え」だそうだ。

 すっげえ、数だよな・・・

 だいぶん前に、新聞のコラムに、哲学者の方が自殺について、掲載されていた。
 「人というのは宇宙空間に浮いているテレビで、自殺というのはそのテレビのコンセントをいきなり引っこ抜く事だ」
 と言われる。

 記事の全文を正確に記憶していないから、ちょっとあいまいな事を言ってその哲学者の方には悪いんだけど、でも、コンセントを抜いて画像がいきなり消える暗闇の中のテレビというのが、頭の中に、鮮明に浮かび上がった。

 なんとなく、分かるような気がした。だけど、どうして自殺してはいけないかの、哲学者の意見は覚えていないんだよね。とにかく、突然プツッと消えるテレビ画面ってのが、鮮明なんだよな。

 難しい事を考えるのはいい事かもしれない。消えたいっていう意識を、紛らわす事ができる。

 私の実感としたらさ、自殺するっていう事は、その人の母親が気が違ったように泣き叫ぶって事なんだよね。すごく分かりやすい事だけど、そうなんだ。