お金の達人、本多静六博士
いきなりオッサンの写真でびっくりするでしょうけど。この人は私にとって、心の師である、本多静六博士だ。
私は、消費者金融にはまっていた時期があった。「ラララ、無人君っ、ララララッ」みたいな生活をしていたんです。要するに、馬鹿だったんだ。
馬鹿でも、自分のやっている事の惨めさはわかっていた。なんとかして、この惨めな生活から抜け出したいと思っていた。
今でも、図書館でなんとなく、この人の本を手に取ったことに、感謝している。自分のなんとなくに、感謝しているんだ。豪華なハードカバーだったから目を引いたのかもしれない。
「私の財産告白」
という本だ。とにかく、いってる事が簡潔で明快で具体的なんだ。抽象的なことは書いていない。
・・・どんなに苦しくても、収入の1/4を貯蓄しなさい・・・
と書いてある。本多静六博士は、奥さんに協力してもらって、ご飯に塩ゴマのふりかけだけの食事に泣く子供をあやしながら、生活したらしい。最初はね。
1/4貯蓄を貫いた博士は、巨万の富を気づき、東京都の高額納税者番付一位になる。晩年は、巨大な資産を子供たちに与えず、すべて寄付した。そして、自農自作と著作家としての収入を、1/4貯蓄しながら細々と暮らしていたというのだ。もちろん博士のご子息は、遺産を当てにせず、全員が立派に独立している。
本多静六博士の圧倒される経歴はここには書きませんが、お金だけの内容の本じゃありませんよ。生き方について、私は教えられた。
博士は私を、はい上がらせてくれた。