片隅の町の幸せ

それは、あなたの小さな幸せ

無用の人

こんにちは。今週のラジオ文芸館は、

原田マハ作「無用の人」でした。

 

美術館の学芸人、羽島聡美の50歳の誕生日に、癌で亡くなった父親が生前に出したであろう小さな宅配便が送られてくる。それは見知らぬ住所が書かれたアパートのカギだった。後日、そのアパートを羽島聡美は訪ねる。アパートの中で聡美が見つけたものは何だったのか・・・。

 

聡美の父と母は、スーパーの同僚で職場結婚をした。聡美の父と母は、聡美が就職独立してから、熟年離婚をする。職場でうだつが上がらない夫、出世もしない夫に、聡美の母は愛想をつかしていたからだ。

母は聡美に父親のことを「無能の人」と愚痴をこぼしていた。そして聡美の父親は、職場での付き合いもなく、出世することもなく給与も上がらず、離婚後リストラをされてしまう。

聡美の父親はさして趣味もなく、家にいるときは書斎で本を読んでいた。聡美はある時、父親が良く読んでいる本を、何を読んでいるんだろうとこっそりと見る。それは、岡倉天心の「茶の本」という作品だった。

手あかがついたその本は、よく読みこまれていた。父親は、何度も何度も繰り返しその本を読み返していたのだ。その事実を知った聡美は、父親を「無能の人」とは思えなかった。ただ、聡美の母親や、社会にとっては、「無用の人」だったのである。

父親の「茶の本」を黙って読むようになったのがきっかけで、聡美は芸術の道へすすむのだった。

 

あなたは無用の人じゃない。あなたは幸せになっていい。

あなたは、ご自身のことを無用の人と思っていますか?思っているでしょう。それは、あなたがそう決めつけているからですよ。

  • 学校でともだちがいない
  • 職場でなじめない
  • 何をやってもうまくいかない
  • 借金がある

だから私は世の中にとって、「無用の人」なんだ。そう思っているなら、その考えを撤回してください。そしてこう思ってください。口に出してください。

「私は幸せになっていい」

・・・と

 

小さな幸せをひっそりと積み上げるんです

里美の父親は、一冊の本を繰り返し繰り返し読んでいた。そんな風に、孤独にひっそりと、小さな小さな喜びを幸せを積み上げていたんです。

自分のことを「無能の人」「無用の人」と思っている人は、小さな小さな、小さなことをひっそりとひっそりと、積み上げていってください。

誰に気づかれなくてもいい。でもそれがあなたの幸せになるし、いつか誰かの、この世界60億の中のたった一人の人生に何かの光の種を植え付けるんですから。

 

最後にあなたへ

最後に言わせてもらいます。

あなたは当然のことながら、お着替えはひっそりと行っているでしょう、

 

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あなたのひっそりと行うそのお着替えが、

 

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私の小さな幸せなんですよ~~

 

バキッ!!(-_-)=〇☆)>_<)アウッ!!