姥捨(うばすて) 作:太宰治
こんにちは。
今週のラジオ文芸館は、
太宰治作、「姥捨(うばすて)」でした。
不倫した妻「かず枝」と、妻をそのような行為にまで追いやるほど日常の生活を荒廃させてしまった夫「嘉七」は、お互い身の結末を死ぬことによってつけようと、かつて2人でひと夏を過ごした谷川温泉を訪れる。嘉七は妻への思いから「死ぬのは自分だけでいい」と迷い始めるが、かず枝は常のようにふるまいながら決意を変えない。 林で大量の催眠剤を飲んで横たわった二人の迎えた結末は・・・?
自殺の時代感
不倫した女と、不倫された男。この夫婦は、心中して解決しようとします。
どう思いますか?この解決方法。この令和の時代では、考えられないような結末の迎え方じゃないでしょうか?
この物語の時代と、この令和時代とでは、男女間の節操感覚が違うのかもしれませんね。
それはともかく、なぜ自殺するのかという考えが、全く変わってしまっているのではないでしょうか
不倫した・されたで自殺だって?
この令和時代の人たちは、そう憤るのではないでしょうか?
いじめ、ネットイジメ、まま友いじめ、教師が教師をいじめる。ブラック企業。感染病パンデミック。非常事態宣言。中年ニート。超高齢化社会。消費税増加。賃金低下。
蔓延する暗黒の絶望感
もう死んでしまいたい
何のために生きてるんだ
不倫なんてどうでもいいわ!
この令和の人たちは、太宰治の小説を読んで、そう思うかもしれない。
生きて、〇〇への「感謝」をしましょうよ
しかし一方、令和に生きる私たちに憤る時代の人たちも、いるでしょう。
水が自由にのめる。美味しい食べ物が、そこかしこにある。コンビニにトイレがある。屋根がある。布団で寝れる。
甘えてんじゃねえよ!
そういわれても仕方ないような、生きることそのものが厳しかった時代もあるでしょう。
でも私は、このいまの時代に生きるあなたたちに、時代に環境に感謝しましょうよ・・・なんていいませんよ。
ただ、たったひとつ、これだけには感謝してほしい・・・というものがあります。
それは・・・
「あなたに」、です。
あなたはあなた自身に、感謝してください。鏡に向かって、あなたに向かって、
「いつもありがとう」「感謝してるよ」「ご苦労さん」
と言ってほしいんです。そんな感謝を、みんな忘れていませんか?
あたしがあなたに贈る最大限の感謝
鏡に向かって・・・
そう、鏡ならどこでもいいですよ。もちろん、お風呂に入る前の脱衣所でもね。
お着替えをしながら鏡に向かって「ありがとう」って言ってくれたらね、
感謝して鏡から飛び出してあげますよ~~
バキッ!!(-_-)=〇☆)>_<)アウッ!!